A1050は、アルミニウム1000系に分類されるアルミ合金です。アルミニウム1000系は成分の99%以上がアルミで構成された純アルミニウムです。そのため、A1000系は、溶接性や耐食性、成形性に優れていますが、強度が低いです。そのため、機械的強度がそれほど必要ではない、家庭用品や電気器具などに使用されることが多いです。
A1050はそのA1000系の中でも、99.5%以上がアルミ成分で構成されているものを指します。非常に柔らかいため切削しにくい材質ではありますが、当社では問題なく加工可能です。
A1050切削加工におけるポイントは、主に下記4点が挙げられます。
①A1050は、非常に柔らかく、チャッキングだけで変形したり、打痕ができたりしてしまいます。そのため、専用治具を使用して加工したり、チャッキングの際に締めすぎないようにすることが重要です。
②ワークの厚みが薄いと、切削時に素材が歪んでしまいます。そのため、加工時にはDLCコーティングされた工具を使用したり、切削条件に注意を払う必要があります。
③ドライ加工では溶着してしまう恐れがあるため、ウェット加工をします。
④工具が少しでもへたっていたり、欠けていたりすると、仕上がり面が悪くなりやすいです。そのため加工前に、工具の状態を特に確認する必要があります。
機械部品
こちらの製品は、マシニング加工・フライス加工を行って製作したサンプル品です。
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今回はA1050の加工についてお伝えいたしました。
アルミ加工コストダウンセンターを運営する岡部機械工業では、A1050などのアルミニウム1000系から、アルミニウム7000系に代表される難削材までの様々なアルミの加工に対応可能です。
また、社内生産に加えて全国の100社を超える協力会社ネットワークと、海外外注ネットワークによる量産体制を整えています。そのため、旋盤加工やマシニング加工、研削加工などの加工から溶接、表面処理まで一貫して対応しています。
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