アルミ加工におけるコストダウン提案なら

技術コラム

アルミのワイヤーカットにおけるポイントについて

放電加工は、

・難削材の加工が可能
・高精度で微細な加工が可能
・非接触加工なので工作物へのが外力がかからない
・・・など、多くの利点がある加工方法です。

こちらでは、アルミ加工のエキスパートであるアルミ加工コストダウンセンターが、アルミの放電加工におけるポイントについてご紹介いたします。

 

ワイヤー放電加工とは?

放電加工とは、水や油などの液体の中で向かい合った金属の間に電気による火花を起こすことにより生じた熱で金属を溶かして加工する方法です。液体の中で火花を起こすと、金属が溶けはじめます。その後、溶けた金属は液体によって冷やされ飛散します。飛散しなかった箇所は穴のようにくぼんだ状態で残ります。このように火花を起こすことで、金属を溶解→冷却→飛散の流れの繰り返しによって金属を加工します。

アルミのワイヤーカット加工におけるポイントとは?

放電加工の一種にワイヤーカットがございます。ワイヤーカットでは真鍮やタングステン等のワイヤー線に電流を流して加工物を溶融させながら切断する加工方法です。このワイヤーカット法でアルミを加工した場合には、ワイヤー線の断線に注意が必要です。この断線の起きる原因としてはアルミの酸化皮膜が出来やすいという特性が挙げられます。アルミは通電性が良く、活性な金属ため、酸素との結合力が非常に強いため約1nmの非常に薄い酸化被膜が生成されます。こちらの酸化皮膜が絶縁皮膜であるためにワイヤーカット時にワイヤー線に高負荷がかかるために、スパークが起こりやすく断線につながります。さらに加工時の送り速度が高いとよりワイヤー線にかかる負荷が大きくなるために断線が発生しやすくなります。そのためアルミをワイヤーカットする際には、基本の加工条件に従い加工をしておりますが、断線した場合には送り量の調整やオフ量を大きくしております。

またワーク形状が細長い場合に、片側からの加工では最終的に切り落とす方の製品の仕上がり幅が小さくなるために精度が低下します。そのために当社では両側から加工することで反りを少なくし、精度を保証しております。さらに、公差の厳しさによっては加工回数が左右されますが、基本は1回の段取り替えで加工することで工程短縮につながっております。

アルミの放電加工実績:支柱クランプ

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こちらの製品は、2000系アルミニウム合金を材質とした白色アルマイト処理を施した支柱クランプですマシニング加工にて任意の形状に成形後、放電加工(ワイヤーカット加工)にてスリット加工を行いました。放電加工は、(ワイヤーカット加工)は、非接触型の加工であるために加工による圧力で素材の変形やひずみ、レーザー加工で起こるバリ・カエリも発生せずに、高精度の加工を実現します。さらにスリット部分はワイヤーカット加工にすることで加工工程数が全4工程となり、リードタイム短縮とコストダウンを実現いたしました。

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アルミの放電加工ならアルミ加工コストダウンセンターにお任せ下さい!

今回はアルミの放電加工についてご紹介いたしました。

 

アルミ加工コストダウンセンターを運営する岡部機械工業では、社内生産に加えて全国の100社を超える協力会社ネットワークと、海外外注ネットワークによる量産体制を整えています。そのため、放電加工を始め、旋盤加工・マシニング加工・研削加工などの加工から溶接、表面処理まで一貫して対応しています。

 

また、アルミニウム1000系のような軟質合金から、アルミニウム7000系に代表される難削材までの様々なアルミの加工に対応可能です。

 

アルミ加工に関してお困りごとがございましたら、アルミ加工コストダウンセンターにお問い合わせください。

 

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