アルミ加工におけるコストダウン提案なら

技術コラム

コストを抑えるアルミ加工の設計・加工ポイント

アルミ部品は機械の軽量化・耐腐食性向上に欠かせません。こうしたアルミ加工部品は設計の工夫ひとつで、加工コストは大きく変動します。本記事では、「コストを抑えるアルミ加工の設計・加工ポイント」と題しまして製品品質を確保しながら、コストダウンを実現させるポイントをご紹介いたします。設計担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

ポイント①:止まりポケットに逃がし加工を入れることで加工コストを削減する

アルミ加工において、ポケット(凹部)形状はよく用いられますが、特に止まりポケットを設ける際、コーナーRを極小のR0.5などに指定してしまうと、加工には微細な工具が必要になります。このような小径工具は折損リスクが高く、また加工時間も長くなるため、加工コストが上昇します。

そのため、ポケット加工時には、「逃がし加工」を入れることが必要です。コーナー部に余裕を持たせることで、一般的な工具サイズでの加工が可能となり、作業効率が大幅に改善され、結果として、加工コストの削減につながります。

 

ポイント②:溶接不要な形状では、SUS303を使用する

アルミと比較して、ステンレスは一般に高価とされますが、形状や用途によっては、あえてSUS303を選定することでトータルコストを抑えられるケースもあります。特に、溶接を伴わない形状の場合は有効です。

SUS303は切削性に優れ、アルミに比べてひずみが発生しにくいため、加工後の寸法精度が安定しやすい特徴があります。また、切削工程での工具摩耗も少なく、仕上がりも美しいことから、再加工のリスクも抑えられます。さらに、材料の歩留まりも良好で、トータルの材料・加工費用を低減できる可能性があります。

設計段階では、上記のように使用環境や加工条件に応じて材料選定を行うことがコストダウンにつながります。

ポイント③:複雑形状は「分割設計」を検討する

アルミ部品の形状が複雑になると、加工工程が増え、コストがかさみがちです。特に一体形状で設計した場合、大きなブロック材からの削り出しが必要となり、材料ロスや加工時間の増加を招きます。

そのような複雑形状の場合には、まとめて加工するのではなく、「製品を分割して加工する」ことで、一括で加工する場合と比較して、加工時間の短縮、材料費の削減を実現し、最終的に加工コストを削減することが可能です。

アルミの切削加工のことならアルミ加工コストダウンセンターにお任せください!

今回は、コストを抑えるアルミ加工の設計・加工ポイントついて紹介いたしました。アルミ加工コストダウンセンターを運営する株式会社岡部機械工業では、国内屈指の最先端設備を揃えており、高精度な加工を実現する環境を整えているため、お客様のご要望に沿った製品づくりを実現いたします。また上記のようなポイントを抑えながら、コストダウン提案も行っております。

アルミ加工に関してお困りごとがございましたら、アルミ加工コストダウンセンターにお問い合わせください。

 

>>お問い合わせはこちら

コラム一覧に戻る

お気軽にご相談ください! お問い合わせはこちら

Recommended Column